奥深い葉巻・煙草の世界

シガーの歴史

嗅ぎたばこ
粉状のたばこを鼻から嗅ぐ嗅ぎたばこは、南アメリカの先住民を中心に古くから行われ、ヨーロッパではフランスを中心に広まりました。また、17世紀末に中国に伝わった嗅ぎたばこは、独特の鼻煙壺(びえんこ)を生み出し、清の乾隆帝(けんりゅうてい)の時代以降、ガラスや玉、陶磁器など、さまざまな素材の鼻煙壺が制作されました。

葉巻
葉巻は、さまざまなたばこのなかでも、最も古くから見られる形態です。葉巻による喫煙は、現在のメキシコなどを中心に栄えたメソアメリカ文明を中心に、古代アメリカで広く行われていました。
ヨーロッパへは、スペインによって伝えられ、以来、スペインの代表的な喫煙方法として、独特な文化を形成し、その後、ヨーロッパ全体に広まりました。

欧米の長い歴史の中から見ても葉巻は、ちょっと高価な嗜好品であり、 「ステータスシンボル」としてのアイテムというイメージが強かった。
そもそも葉巻の原料になる「葉タバコ」が、スペインや英国などの植民地で生産され それを欧州に運んできた当時から高価な輸入品であったからである。
16世紀ヨーロッパで列強の国のひとつだったスペインがカリブ海最大の島・キューバを支配し、 葉巻を本国に持ち帰ることから始まるその歴史。
たばこの葉をそのまま筒状に巻いた葉巻の文化は、まずスペインに定着し、 1717年には王立葉巻工場がセビリャの地に創設され、 1806年から1812年にかけてスペインに侵攻したナポレオン軍の兵士たちが、
フランスに帰国するときに葉巻を持ち帰ったことが欧州全土への普及の始まりといわれている。

お酒 という嗜好品と共に、” 今の科学の発展や文学・芸術といった数々の文化を育む背景にあったということがうかがえる。
葉巻はこのようにヨーロッパの文化の中心としての役割を果たしながら、 「葉巻」という嗜好品が今の世に与えた影響は、世界中の「衣食住」の文化の中にうかがうことができよう

これだけは気をつけたい、シガーバーでのマナー

葉巻の灰は、あまり頻繁に落とさないほうがよいと言われています。
2~3センチ位になったら落としましょう。灰を頻繁に落とすと火種の温度が上昇し、味が辛くなります。葉巻は灰を積もらせてクールスモーキングを楽しむというわけ。
葉巻ってどこまで吸えるんですか?とはよく聞かれる質問。
全体の3分の2~4分の3位を吸って、残りはフィルターの役割として残すというのが一般的。吸い終えたときは、揉み消さないのがマナー。理由は、吸い口の部分の形が崩れてなかに溜まっているタールの不快な臭いが外部に漏れるから。
最後は写真のように灰皿にそっと置いておくのが正しいやり方です。

葉巻の吸い方 -マナー-
基本的にはBarと同じです。他のお客さんに迷惑にならないようにするのは基本中の基本です。
葉巻の灰は、あまり頻繁に落とさないほうがよいと言われています。
2~3センチ位になったら落としましょう。灰を頻繁に落とすと火種の温度が上昇し、味が辛くなります。葉巻は灰を積もらせてクールスモーキングを楽しむというわけ。
葉巻ってどこまで吸えるんですか?とはよく聞かれる質問。
全体の3分の2~4分の3位を吸って、残りはフィルターの役割として残すというのが一般的。ただ決まりは無いのでぎりぎりまで吸われる方も居られます。
吸い終えたときは、揉み消さないのがマナー。理由は、吸い口の部分の形が崩れてなかに溜まっているタールの不快な臭いが外部に漏れるから。
最後は写真のように灰皿にそっと置いておくのが正しいやり方です。
キツめの香水はできれば避けたほうが無難。シガーは、周囲に漂う独特の香りを、ゆったりと満喫することが愛好家たちの楽しみでもありますので。

シガー・煙草の美味しい味わいかた

たばこは燃焼温度が低ければ低いほど良い味がでます。
激しく燃焼させないということが一番重要なポイントになります。
いつもお客様に説明しているんですが、乾燥している落ち葉を燃やすとすーっと煙が一筋うっすらと立ち昇ります、煙たくも何とも無い。
一方、湿った生木を燃やすと一杯煙がでます。
水分が多いのではなかなか燃えない(温度が上がらない)からです。
たばこに含まれる、香気成分は非常に多く、天然の香料原料の殆どが含まれていると言われています。
温度が高いと、様々な香気成分が分解されてしまい、美味しい煙にならないということです

よく聞かれる質問に、肺まで吸い込んで良いのかという質問があります。
一応、肺まで吸い込むのは紙巻たばこ、吸い込む必要のないのが葉巻、パイプと考えて下さい。
葉の処理方法に由来すると思いますが、紙巻たばこの場合は肺まで吸い込んでニコチンが吸収される、葉巻、パイプたばこの場合は、口の中で充分ニコチンが吸収されるという説があります。
経験的にも、葉巻やパイプを吸った後は充分口の中がベトッとした感じになりま、口の中だけで充分吸収されているというのがわかります。
但し、あくまで趣味嗜好の世界です、自分が一番美味しいと思う方法でいいんです。
決まりはありません、葉巻やパイプもじっくり肺まで吸い込む方もいらっしゃいますし、どちらともいえません、というのは美味しい吸い方は呼吸するように吸う、が一番と考えられています。
そうすれば、幾分かは自然と肺にも煙が入ってきますので、口だとか肺だとか深刻に考える必要はないと言えます。

シガーをよりおいしく楽しむための豆知識

■紙巻たばこの場合
紙巻を美味しく吸う方法
ゆっくり吸い込み、鼻の奥で香りを感じるくらいです。
紙巻たばこは近代の大量生産時代のたばこです、フィルターも殆どのたばこについています、気楽にたばこが楽しめるスタイルなのでやかましいことはありません。
ただ、紙巻といえどもゆっくりスーッと吸い込めば、燃焼温度も上がりにくくそのたばこの味わいをより深く感じることができます。
ドワーッと吸い込めばたしかに煙は一杯でますが、かなり辛くなります。

■葉巻の場合
とにかく温度を上げない、その為に。着火の際、いきなり咥えて火をつけない。
葉巻を手に持ち、フットを炎にかざして、じっくり炭化するまであぶります。
フット全体が真っ黒になったら、おもむろに口にくわえ、炎を近づけ、スパッと吸えばフット全体に火がつきます。
写真なんかでも見られたと思いますが、決して格好をつける為にやっているのではなく、いかに低音で葉巻に火をつけるかという方法だからです。
こうすれば、最初の一服からその葉巻のもっている様々な味わいを感じることができます。いきなり咥えて火をつけようとするとブカブカやらなきゃ行けませんし、煙は辛くなるは、場合によっては片燃えしてしまいます。
後はゆっくり、たまに口にくわえてゆっくり呼吸する位。
より上品にやろうとすれば、口に触れる程度でゆっくりというやり方もあります。
ともかく葉巻もジワーッとゆっくりとです。
※一度消えてしまった葉巻の場合
葉巻は楽しむ時間に間に合わせて長さを選びます、でもどうしても消さなくてはならない場合もでてきます。一度冷えきった葉巻はヤニ臭くなり味がガクンと落ちます。
どうしても残りを吸いたいときは、先をつぶして平にして、火をつけますが、その時、強くブーッと吹くと先端から炎が出、少しヤニ臭さがとれます。

シガー煙草の保存法

シガーの管理方法
シガーを保管する環境としては温度17度~20度、湿度70%前後が良いといわれています。四季を通じで温度管理をすることは大変手間隙と費用のかかる問題です。

ヒュミドール管理
シガーの量(本数)によってヒュミドールの大小を決めます。ヒュミドールは高価なものから手製のものまでいろいろと考えられます。
材質は杉材が一番適しています。杉は抗菌作用がありカビが発生しづらく、また杉の香りはシガーと相性が非常に良いようです。

カビの問題
温度20度以上、湿度60%以上ではカビが発生しやすくなります。
1週間ごとにシガーの管理状態を観察し、万一カビの発生がみられたらティッシュでラッパーを傷めないように軽くふき取ります。

熟成
充分に管理されたシガーは時間の経過の中でゆっくりと熟成されていきます。それはまさにワインが熟成によって深くコクがあり、かつまろやかになるのと似ています。
タバコ葉の樹液は、時間の経過の中でタールが軽減され、良質なアルコールを含んだシガーへと変化していきます。このようにビンテージシガーが誕生します。